台北日記（4日目） - 煩　悩　通　信

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夜中もずっと降り続く雨の音で何度か目が覚めました。朝になれば止むかな？止まなかったら向かいのファミマでビニ傘買わないとな。台湾でもビニ傘売ってるよね？などしょーもないことを考え出したら止まらず。最後の朝とあって余裕を持って7時半に目覚ましをかけていたんだけど、6時半に目が覚めてしまいました。でもさすがに眠いのでちょっと二度寝。この旅行始まって初の目覚まし起床でした。やったネたっちょん！（大倉氏の「起きなあかんで」が目覚まし・笑）

雨はかなり小降りになってたのでひと安心。窓の外を見ると傘を差していない人がほとんどだったので、とりあえず身支度をして朝ごはんを買いに行くことに。今日こそは饅頭（マントウ）食べるぞ！とホテルのおばちゃんに訊いてみると「あーあーありますよ！」と頼もしい返事。行き方を教えてもらっているところにこのホテルの世話役みたいなおっちゃん（良く言えばコンシェルジュ？）が通りかかり、連れて行ってもらえることに。徒歩3分ぐらいのところだったんですがこういうちょっとした親切が嬉しい。「台湾は食べるものいっぱいあるから、4日じゃ食べきれないでしょ」とおっちゃん。ええ、まったくその通り！だって饅頭を買いに歩いている途中で売ってる葱餅にも目を奪われまくりだし、ビーフンも食べたかった〜なんてすぐに食べたいものが心に浮かんでしまいますもん。果たして饅頭は肉まん売ってるようなガラスの蒸し器に入って売られていました。種類は3種類。ひとつがかなり大きいので悩んだのですが、まぁ食べきれなかったら空港向かう途中のおやつにでもしよう、と思ってプレーンのと紫芋のと2つ買いました。帰り道、おっちゃんがホテルの近くにあるカフェ（スタバのバッタもんみたいなやつ）の前を通ったときに「こういう新しい店が台湾にも増えた。昔からの店が減ってる」とちょっと寂しげな笑顔を浮かべたので「でも私は昔からのお店の方が好き！」と力強く答えました。

念願の饅頭。プレーン（左）のは肉まんの饅頭部分にかすかに味がある感じ。紫芋（右）はほのかな甘みが美味しかった。結局全食い。

お腹も満たされたところである程度の荷造りを済ませ、最後の散歩に出かけることに。雨は降っていませんが湿気がすごい！気温自体は前3日よりかなり低いのにジットリと汗をかきます。ホテルの近くの城中市場のあたりや、予備校街の近くをプラプラと。途中ミルクティー飲んだりしました。チープコスメ（何故か韓国ブランド）も買ったり。…本当はその辺りの食堂でちょっと早いお昼ご飯を最後に食べようと思っていたのですが、朝食べた饅頭がお腹で膨れて無理（笑）。あー失敗した！それでも意地で何か食べてやる〜と執念でウロウロ。そして「今、一番食べたいものは何だろう？」と冷静に思考に集中した結果……昨日の朝に食べた巻き巻きご飯がどーしても食べたいっ！という結論が出ました（笑）。モチモチのご飯とそれにまかれているサクサクのふりかけみたいなやつの素敵なハーモニーが忘れられなかったみたいです。でも、さすがに同じお店で買うのは面白くないので別の通りにある列の出来ているお店へ。何か訊かれたので「小首を傾げてとりあえず笑顔」という技で乗り切ろうと思ったら、やっぱりここでも英語のできるおにーちゃんが何処からか連れて来られました（笑）。ホントすみません…。何でも、昨日のお店よりもいろんな具があって「どれにする？」と訊いているらしい。考えた結果やっぱり卵焼きにしてしまい、でもご飯は白米にしました（笑）。ザーサイは少なめでいいヨと言ったつもりなのにドバーッと乗せられました（美味しかったからいいけどネ）。これを空港に向かうバスの中ででも食べよう〜とリュックの中に入れたら、油の匂いがしばらくリュックから消えませんでした（笑）。

そしてとうとうタイムリミット。一旦ホテルの部屋に戻って最終荷造りを済ませてからチェックアウトのためフロントへ。さっきのおっちゃんがいてトコトコやってきたので「ありがとうね。また来るね〜」というとニコニコしてました。荷物が行きよりかなり増えてヒィヒィ言いつつも、空港行きのバスの乗り場はホテルから近いのでまだ助かりました。チケットを買って次のバスを待つか・・・と椅子に腰を降ろした瞬間、プップーと何処からかけたたましいクラクションが。えっ！？と顔を上げると、ちょうど発車したばかりのバスの運ちゃんが私に気付いて手招きしているではありませんか。慌ててクソ重い荷物を引っつかみバスに乗り込む私。バスの中はかなり混んでいて（でも、乗客は2人の西洋人を除いてはみんな台湾の人…）かなりのプレッシャー。言葉がわからないと「オイコラ日本の女、モタクサしてねぇで早く乗り込めよ！」と皆が思っているような被害妄想に襲われます（たぶん全くみんな気にしていないと思うけど）。
後ろの方が空いていたのでズルズルと荷物を引きずり移動。やっと座ってハァ〜と一息、短い期間だけど内容てんこもりで長い間滞在していたような、でもあっという間でまだまだ満足しきれない思いとが入り混じって不思議な気持ちに。私がいてもいなくても、私が来る前も来た後も、私の知らない国の人達の生活は続いていくんだよねぇ…なんてボンヤリ考えていたら……………恥ずかしながらまたも爆睡。感慨にひたって頭の中でオザケンの「僕らが旅に出る理由」を口ずさんでいたのなんて賞味3分もありませんでした。寝る子は育つ！目が覚めたらもう第1ターミナルに止まる寸前でした。私が降りるのは終点の第2ターミナルだったんですけども、やっぱりモタモタしてたら運ちゃんに「ホラホラ」と誘導されてしまいました。実は（？）私、錦戸さんのことをあーだこーだ言えないほど鈍くさい人間なんです。そして緊張感もたぶんナッシング…。最後までこんなんでしたが、無事に搭乗手続きも終えてバスの中で食べ損ねた巻き巻きごはんを食べることに。今回の旅行で最後の食事です。

またもや感慨にひたる間もなく一気食い。だってお腹空いてたし美味しかったんだモン☆

そんなこんなで東京に戻ったらすっかり秋到来でした。気温35度→24度か…。

今回の旅行で思ったのは、やっぱり常に感謝の気持ちを忘れちゃいかんなぁ〜ということ。月並みですけどね。いろんな人にお世話になって助けてもらって、自分は幸せものだなぁと思いました。あと、旅行の前にちょっとぐらいは中国語勉強していけばよかったなぁと。よその国にお邪魔するわけですからそこの国の言葉をちょっとぐらいは勉強しておかないと地元の人に失礼だよな…とつくづく反省。「日本語か英語で言えば誰かなんとかしてくれる〜」とみんなの親切に甘え過ぎてしまった気がします。…とかいいつつ、たぶん次に台北行く時も学習していないんだろうなぁ。しょぼん。でもまた絶対行きたいです。すぐにでも行きたいですもん。帰ってきてしつこく台湾の本読んでたら割包も愛玉も食べてないことに気がついて絶対リベンジしてやる！と闘志をメラメラと燃やしました（笑）。次は温泉にも行きたいしバスで他の街を巡ったりもしてみたいです。

おしまい。