激動の一週間

この数日間凹んでおりました。結論から言うと、無職になる可能性はたぶん…なさそうなのですが(自分次第というところが大きい)それよりも予想以上に精神的なダメージが大きくて腑抜けになっておりました。普段のび太並み秒殺のこの私が久々に眠れなくなり○リエルのお世話になったり(笑)。
自分の気持ちの整理のために日記でも書くか…という気持ちになりやっとPCに向かっております。というわけでここから私情垂れ流しになります。

(ここから折り曲げますね)


5年ほど連れ添った上司がこの度会社を去ることになりました。いわゆるヘッドハンティングというやつです。6月ぐらいから不明の外出が何度かあり、怪しいな…と思っていたのですが、先週ぐらいから私を通さずに直接社長のアポを取ったり(通常は秘書通しが連絡を取り合うことが多いのです)直接社長から電話が入ったり、米国のボスとも連絡を取っていたので私は何か人事的な動きがあるなと勘付いてはいたものの、まさか社外に…とは思ってもいませんでした。
上司がグループの人々に発表する前日、私ひとり別オフィスに呼び出されて報告を受けました。実はその前、上司のうっかりメール操作ミスのせいでその事実を知っていた私はある程度心の準備をしてその場所に向かったのですが、最初は冷静に話を聞いていたものの結局抑えていた涙がボロボロこぼれてしまい、鼻血まで出してしまいました(笑)。鼻にティッシュを詰めた私と向き合う上司…さぞかし「緊張感ないな〜」と思っていたことでしょう。


その事実を知った時は「職を失ったらどうしよう!?」と思っていましたが(結局私には会社に残って今の仕事を続けて欲しいとのこと)、上司と別れて帰宅してこれまであったいろんなことを思い出していたらまた涙が止まらなくて、私は「無職になるかも」、「今後どうなるのか?」という不安よりも上司と一緒に仕事が出来なくなるということが辛いのだということに気がつきました。この5年間、ほぼ毎日少なくとも1日10時間一緒にいて(寝る時間を差し引いたら下手すりゃ家族よりも長いですよ)悪いところも見てきたけどそれ以上にいいところがあるから仕事が出来たのだなと。他の秘書さん達からも羨ましがられる自慢の上司でした。うんざりしたことも言い合いをしたこともありますが、それでもやっぱり彼の下で仕事をするのが好きだから続けてこれたのだと思います。
「上司と秘書」いう関係は単に「上司と部下」というのとはまた違うんですよね。部下だったら言えないようなことも秘書だから言えることもあるし…一番近いのはやっぱり「社内での女房役」って感じですかね。


正直最初は「付いて来て欲しいとは言ってくれないんだな」というのもショックでした。でも、社長待遇とはいえ簡単に言うと会社の建て直しのために引き抜かれて、これからどうなるのか自分の身さえもわからない状態で付いてきてなんて言えませんよね(今は落ち着いたからやっとそう思えます。昨日までは他の人にそうやって説得されても理解できませんでした)。彼自身もこれから大変なことが待ち受けているわけですし…。会社の環境自体もはっきり言って今の方がいいので、私は残って仕事できるようにしてくれているようです。私が尊敬している先輩秘書さん(現在海外在住)にメールしたところ、彼女の長い秘書人生から身にしみるようなアドバイスをいろいろいただきました。「縁があって一緒に仕事しているけど、別々の人生を歩んでいる別々の人間なのだ」ということや「今の会社で上手く行っていても、違う会社に移ったら上手くいかなくなるかも(これは彼女の体験談)などなど…。


ついつい長々と書いてしまいましたが、頭では「上司の人生のステップアップを祝福して送りだしてやらねばならない」ということがわかっていても、それを上手く表すことが出来ず。それどころか「どうせ別れることがわかってるんだから事務的に接しておいたほうがその日が来た時に辛くないはず」と、素っ気無い態度を取ってしまったり…。すると上司、私が機嫌を損ねていると思ってアイスを買ってきてくれたんですね。それも以前、私の機嫌が悪い時に一緒にコンビニに行って「これが食べたい」「いや、やっぱりこれ」とあれこれ迷ったやつばかりごっそりと…そういうことをちゃんと覚えてくれてたんです。アイスを食べさせれば私の機嫌が良くなるかな?と思っているところは単純ですけど(笑)。でも、そういうふうに気を遣われると余計に辛くなっちゃうんですよね…(意地を張ってムシャムシャ食べちゃいましたけど)。
私の悶々オーラに気付いたのか、副社長も自ら私のところにやってきて「祝福して送りだしてあげないとね」と。頭ではわかっているんですけどね…。最後の日のことを考えると意地を張り続けてしまいそうな気もするし、残った日々を楽しく過ごしたいな、という気もするし…葛藤中です。


ひとまず、日記を読んだお友達が心配メールをくれたり、会社の仲良しさん達が心配してくれたり営業部長が飲みに誘ってくれたりとたくさんの人たちの気持ちに励まされた日々でした。本当にありがとうございます。グダグダした日記になってしまいましたが、ここまで読んで下さった方にも感謝いたします。次の更新からはもうちょっと通常モードで元気出していきたいと思ってます!