フリーダ

これ借りたのも町山さんの本にサルマ・ハエックのエピソードが出てきたからなのだけれど、フリーダ・カーロについては数年前に「ルーカス・クラナッハの飼い主のメキシコ旅行」という本を読んでからずっと興味があったのです。飼い犬の視点からみたメキシコ旅行記という設定で、本編はフリーダとディエゴ・リベラの作品や暮らした家を訪ねたり、ふたりの人生・結婚生活などについて描かれています。この本を読んでしばらく「メキシコ行ってみたい!」熱が高かったです。メキシコ料理好きだし・・・(笑)。
というわけでこの「フリーダ」は絶対観ようと思っていたのです。本で読んだ「象と鳩の結婚」「ガマガエル」などの単語が出てきておおー!と思ったり。サルマのワンマン感は確かにありますが、その分彼女のフリーダに対する思い入れを感じました。いい映画だったと思います。山本さんの本を読んだ時には、フリーダが浮気しまくるディエゴと何故ずっと一緒にいられたのか今ひとつ理解に苦しんだのですが(それは山本さんの本云々ではなく、自分自身が幼かったから)でも今は、なんとなくですがその時よりは理解できる気がします。フリーダがディエゴに愛想を尽かしつつも一緒に居続けられたのは、何の見返りも求めなかったからでそうなれたのは揺るぎない自分自身を持っていたからなのだと。もちろん何の見返りも求めないなんて難しいっていうか実際不可能に近いとは思うんですが・・・。でも最近よく思うのは、自分を幸せに出来るのは自分自身でしかないんですよね。それがわからないで受身であったり相手に求めるばっかりだったら結局上手くいかないと思います。恋人が出来ても結婚しても難しいのはそれから先なんですもん。と、なんか偉そうなこといってますがこれは自分に言い聞かせているところもあるので目をつぶっていただきたく(笑)。日々が苦行ですよ・・・。
と、最近自分が抱えていたことなども含めていろいろ考える映画でした。しかしまぁあれだけの大怪我をして回復して激しい人生を送れたというのはフリーダの精神力の強さがあったからに他なりませんわな。眉毛がつながってるのでラブシーンは私的にどうしても萎え〜でしたが・・・(笑)。

フリーダ DTS特別版 [DVD]

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