探偵気分(むしろストーカー)

実はですねー、うちの部署の若者(男子)が先週後半から謎の失踪を遂げておりまして…。みんなWebベースの予定表にその日のスケジュールを入力するんですが、予定もないわフレックス定時になっても現れないわ、携帯も電源切れてるわ・・・。最初はみんな「今度から行方不明になったら罰金制にして、それでみんなのおやつ代にしよう」なんて冗談のネタにしていたのですけど、週末を挟んで今日になっても現れないのでさすがに私の上司を始めオフィス内に不穏な空気が流れ始めました。先週は電源が入っていなかった私用の携帯が「お客様の都合により通話が出来なくなっております」になっているではありませんか。私ちょっと鳥肌立ってしまいました。まぁね、みんなそれぞれ事情を抱えてて会社に行きたくないことだってありますよ。私だって先月ズル休みしちゃったし。あーこのまま何もかも捨てて逃避行したい…と思いました(笑)。だったらいいんですよそれで(本当はよくないけど)。それよりも、この物騒な世の中事件に巻き込まれている可能性だってあるじゃないですか。みんな不安な気持ちを隠しつつ、茶化し半分で「うっかり893(not 錦戸)の情婦に手を出して東京湾に沈められているのでは…」「ぼったくりバーでボコられてどこかで野垂れ死にしているのでは…」「ヤリ逃げした女に刺されて部屋で失血死しているのでは…」などなどいいたい放題。そんなろくでもない憶測を抱かせるあたり、彼の日頃の行いが想像できるってなもんです(…)。
みんなでウダウダ考えてても埒があかないので、私が彼の自宅に潜入(?)捜査に行くことになりました。会社の2つ隣の駅なのでかなり近い距離ではあるのですけど、いかんせん降りるのが人生2回目ぐらいの駅なので迷う迷う。Webから数種類の縮尺でプリントアウトした地図を駆使して歩くこと20分ほどで到着。しかし当然の如くピンポン鳴らしても出てきてくれやーしません(覗き穴は塞ぎつつ・・・余計怪しい?)。ドアを直接ノックしておっさん風の低い声で「○○さぁーん、宅急便でーす」と演技までしてみましたが撃沈…(これはあまりにも恥ずかしくて上司には報告できませんでした)。彼の部屋の雨戸はきっちり閉められています。郵便受けはチラシ(ピザ屋とか選挙とか)がなくスッキリしていたので、これはきっと自宅付近にいるに違いないとふみました。まぁこの暑さで部屋にいるならエアコン付けてもっと電気のメーターがギュンギュン回っているはずなので、その時はいなかったと思うんですけど。とりあえず「みんな心配してるよー」と置き手紙をドアに挟んで会社に戻りました。きっちりスタバで一休みすることも忘れず(笑)。


うっかり長々と書いちゃいました。結局ですね、実家に電話しても手がかりがつかめなかったため、上司が人事部長と一緒に夕方彼の自宅に突撃。大家さんに頼んで鍵を開けてもらったところやはり自宅にひきこもっていたそうなのです。ちょっと精神的に疲れてしまっていたそうな…。心は元気じゃないのだろうけど、とにかく身体的には無事でよかった!ホント一時は変な事件に巻き込まれたのかもと思いましたよ。私も先月友人に捜索されてもうちょっとで不動産屋に部屋を開けられそうになったので他人事とは思えませんでしたが(笑)。
でもねー、自分が心配する側になってみて、駅から彼の部屋に向かいながら「自分はなんて恵まれていたのだろう。自分のために心を割いてくれる人を粗末にしちゃいけないんだなぁ」と思ったりしました。正直とにかく蒸し暑かったんで「くそーあちーよーんもー○○のアホー何やってんだー」っていうのが思考の9割でしたけど(笑)。彼が復帰したらアイス奢らせます。早く元気になれ。



追伸:私の友人達へ…一週間以上連絡が取れない&この日記が更新されなかったらヤバイことになってるかもしれないので不動産屋に言って部屋を開けてもらって下さいネ…。