疾走

手越のためにも(?)読んどくか、ということで上下巻2日でガーッと読みました。主人公のシュウジがだんだん追い詰められていくにつれて窒息しそうな感覚に陥ってしまうほどリアルでどん底。エリがどうやってシュウジのひとすじの光になるのか・・・と思っていたらエリもエリで深い闇を抱えていたし・・・。真っ暗闇でありながら読み終わった後それほど暗い気持ちにならなかったのは新しい命っていうオチのおかげかも。しかし私は基本的には何があっても自分で自分の命を絶ってはならんと思っています。自分の快楽と我がままのために自殺した友人と、病気で死にたくないと思いながら死んでいった友人と両方がいるからそう思うのかもしれません。
疾走 下 (角川文庫) 疾走 上 (角川文庫)