Summer Special 2006「Another's "ANOTHER"」感想(前編)

「Another's "ANOTHER"」…このタイトルを聞いたとき、私の心は躍りました。4年前の「ANOTHER」に狂ったように足を運んでいた私にはいろんな楽しい妄想が膨らみました。「ANOTHER」の続編的ストーリーなのかしら?約1名メインキャストがいないけど、ジャ○ーズ必殺の「そんな人はいなかったことに」方式でヒロくん→ヨシくんに変更「え、最初っからヨシくんじゃなかったけ」とすっとぼけるのかな?などなど。


しかし…初日を観て来た方々の感想は「微妙」「●●が△△」「▲○▲過ぎる」などなど穏やかではないご意見ばかり。本当にそうなの?みんな、愛情が足りないだけなんじゃない?ちょっとぐらいヘボい舞台でも私の錦戸に対する愛情をもってすればきっと平気に決まってるわ☆ウフ☆なんて正直ちょっぴり余裕ぶっかましてました……が……甘かった!!!皆さんゴメンナサイ!!!(土下座)


松竹座はこの夏エライことになっていましたよ☆☆☆


えーと、書き始めたら思いのほか誉めてない感想になってしまったので(笑)ここから折り曲げときます。そういうのが苦手な方、これから鑑賞される方はご注意下さいね。感想文中のセリフは「だいたいこんな感じのこと言ってたわ〜」という記憶で書いてますのでご了承下さいませ。


…ふー、何から書こうか…まずはショータイム?しょっぱなショータイムっていうのもこれまでにない構成で目新しいかもしれませんが、内容に目新しさは薄いですな〜。単にその後の舞台へあの展開で持っていきたかっただけなのでは…。だったら、2、3曲軽くやって舞台やってその後何事もなかったかのようにショータイムでお茶を濁してくれたほうがよかったわ。ミュージカルメドレーがあるんだからそこから始めてもよかっただろうに。「サマーストーム」も相当しょっぱい舞台ではあったけど、まだその後「何もかも忘れさせて頂戴!」と情事に走る人妻のような気持ちでショータイムで発散することができましたもの。今回…「この行き場のない気持ちをどこへぶつけたら…?」とざわざわする気持ちを抱いたままで松竹座を後にしなければならない無念さと、やりきれなさと、愛しさと、せつなさと、心強さと……(ベタ過ぎて、死)。


★ショータイム〜ミュージカルメドレー〜1幕にかけての感想です。

  • す、「好きやねん」の時に目の前にいたカワイコちゃん、め、目が合った、かかか、可愛かった(シマリンタロウ風に読んで下さい)。
  • 大倉ソロ「Butterfly I loved」が最強カッコ良過ぎ!これが見れただけでもウン、まぁいいとするか…とうっかり思ってしまいそうになるほどの悩殺パワーです。小うるさいファン封じのための最終兵器なのかしら?あの斜め前方向への腰の動きはたまらんです。あざといです。でも、やり過ぎではない微妙なさじ加減がまたニクイ。
  • 「マーメイド」冒頭の「♪アイミッシュー」のアンニュイな決め顔 by 横山…ギャハー!助けて!面白すぎ!……スミマセン。だって面白いもんは面白いんですもの。これで本家の人がカムバックして新しいファンの人々に「あっ、ヨコのパートが!」と思われたら奴もたまりませんな。一度思いっきり「ププー」っと笑ってしまったところで横山さんと目が合ってしまったんですがゴメンナサイ。
  • ドリブラで思いもかけない展開が…M.C. A・KI・TO」の登場です!そう、我らが桐山の唐突なラップ、素敵過ぎ。目が釘付けになり過ぎて大倉の椅子ダンスのことをすっかり忘れてしまいそうになりました(実は本当に忘れてた…)。舞台の右と左で同じ曲だとは思えませんよ!ホント、これこそ芝居の後にやって何もかも忘れさせて欲しかったですわ。
  • あとは本当に可もなく不可もなくなんですが一体どうしたらいいでしょう。FTONツアーが春にあったばっかりだったので新鮮味を求めるのは酷かもしれませんが。うーん。決して楽しくないことはないんですが、「それなり」っていうのが一番マズイんじゃないかと思ってしまうわけですよ。
  • 前半のショータイムをもうちょっと短くしてミュージカルメドレーを長めにやってくれてもよかったなー。舞台っていうことだけでコンサートとは違うわけだから舞台を振り返ることをメインにしてもよかったのでは。メインテーマだけじゃなくて劇中歌も何曲か聴きたかったし。「Sign of Dream(マジカルサマー)」でうわーっとテンションが上がって(私の)そこが一番のピークかもしれない(笑)。これよこれ、このワクワク感でしょうやっぱり!
  • そして今回のテーマソング「プロペラ(この曲自体は好き)」が爽やかに始まったかと思いきや「ガーン!!!」といきなり村上さんがアンプにキック(笑)。驚くメンバーそして観客(たぶん)。こ、壊れた!?ええ、それは前兆でした。みんなぶっ壊れはじめました。みんな何故か怒ってるし被害妄想だらけです(笑)。さっきまでニコニコ演奏してたのにーー!何があったの?思春期(って年齢でもないと思うけど)特有の苛立ち?やり場のない怒り?「青春しゃべり場」にでも出てみれば?みたいな…。「こんなのやってても無駄」「こんな衣装脱ぎ捨てようゼ!」とか不満を吐き散らかしてたかと思いきや突然渋谷はん「60億!」と渋い声で…それに引きずられるように抽象的なセリフを吐き出しあうメンバーたち…。いきなり「60億!」って言われてもな。心の準備が出来てまへん。ポッカーン。置いてきぼりですよマジで!しっかしこの「自分探しセリフ」群、何回か聞いてると面白くなってきました(笑)。
  • 「まぶしい太陽の下にいても〜」のやっさんの動き(天に向かって腕をひらいてぎゅっとしゃがむ)がアングラ芝居チックで面白い。みんな、どうせやるならこのくらい思い切ってやってみよう☆
  • 「人間の敵は何か知ってるか?人間や(自問自答?)。一番恐ろしい生き物は人間や〜!(by 村上)」恐ろしいのは2幕のアナタの演技です!いや真に迫りすぎて恐ろしいって意味で…モゴモゴ
  • 「死後の世界を信じるのか?お前は何者や。俺は誰なんやーーー!(発狂 by すばる)」死後の世界って丹波哲郎かーーー!


しまいには関ジュの皆さんまでワラワラ登場「無理に決まってるやろが!」と舞台に向けてツッコミを入れ始めるではありませんか。このセリフシリーズ一体誰が考えたのでしょう…「原案:関ジャニ∞」だしやっぱり……(沈没)。思いのたけを綴ったノートでも持ち寄ったんでしょうか。「普段みんなが心にしまってる不安や悩みを書いて発表し合おうゼ!そしてセリフで表現しちゃおうゼ!」みたいな。中3の時、好きだった重藤くんという男の子のノートに「孤独」「裏切った人間」「本当の自分を見つけたい」などの文字が書きなぐってあるのを偶然発見してしまい、その後おそろしくなって一緒に帰るのをやめてしまった…というしょっぱい過去を思い出してしまいました(笑)。「俺は本当の自分になるんだ」とか言っちゃってさ現実逃避しちゃってさアハハハハハーーーーー(………)。


彼らの暴走は止まりません。「人間は昔何やったか知ってるか?魚や」え、そうだったっけ?(汗)類人猿じゃないのか…と生物なんか記憶のはるかかなたに飛んじゃってるワタクシ、とりあえずぐぐってみましたよ。google:人類の進化そうしましたらとあるページに「魚類から両生類、鳥類、は虫類、原始ほ乳類から猿、人への進化の課程」という記述を発見しましたよ!あー勉強になるねー「Another's "ANOTHER"」は!(ヤケッパチ)えーと、そんな魚だった僕らだからとりあえず海に出てみたら自分達の本当の居場所が見つかるはず!というみんな心の病なんじゃないかな?と思うほど全く根拠のない理由で旅に出ることになるのでした…。


ジャーーーン!!!(一 幕 終 了)











そして私。

(後半に続く)