Summer Special 2006「Another's "ANOTHER"」感想(後編)

1日遅れましたがサマスペ千秋楽お疲れ様でした!途中でトラブルも発生しつつも無事に千秋楽を迎えることが出来てよかったです。私はとっても秋の全国ツアーには縁がない様子。うわーん!サマスペの感想言いたい放題書いたバチが当たったのかもしれないと本気で思っています…。

というわけで、「どうせ全国ツアーのチケに縁がないなら好きなだけ書いちゃえホトトギス☆(字あまりまくり)」という勢いで後半の感想書き上げちゃいましたウフ☆

前半の感想同様セリフはうろ覚えなので「だいたいこんな感じ〜」程度、私の理解不足も多々あると思いますのでそのあたりご容赦いただければ幸いです。


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※前編のあらすじ
「微妙」「●●が△△」などの芳しくない前評判を聞いて不安を抱きつついざ、松竹夏の陣に乗り込んだ小生。ショータイムはそつなく楽しんだもののミュージカルメドレーに続く1幕の芝居のあまりの「自分探し高校演劇」ぶりにハニワ状態になってしまったのでした…。



「1幕の芝居は全て忘れて」


…と、ハニワ状態からようやく覚醒した幕間、友人達は言いました。えっ、1幕の芝居を忘れさせてくれるほど2幕は素晴らしいってこと?それとも…(ドキドキドキドキ)。





1時間半ぐらい後


(画像:「焼け石に水.com」様より拝借)



一体何からこの衝撃を伝えればいいのか…遭難する船、そして流れ着いた島でおもむろに「自己紹介」。ええっ!?さっきバンド演奏して心の闇をぶつけ合ってたあの時間は何だったの!?初対面なのにあんな恥ずかしいことよく言えたね!?


「Why?何故に〜」とYAZAWAでさえ歌いだしそうな謎の嵐。そうか!これが「1幕の芝居は忘れて」ってことなのか!(ポムッ!)どうやら横山さん演じる「コウムラ」という常に不適な笑みを浮かべた青年に、腐った根性を叩きなおすべく寄せ集められた(もしくは港でナンパされた)青年達という設定……とはいえ、あんな少人数で同じ船に乗り合わせてたら遭難する前に自己紹介ぐらいしてるわな。どんだけみんなシャイなんですか。


というわけでここからは箇条書きにて。


★今回の錦戸さん…うーん、正直やっぱり満足とはいえないなぁ。当然脚本がマズいっていうのもありますけど(あ、原案「関ジャニ∞」か。ギャッフン!誰のせいにしたらいい?脚色した人?)、とりあえずまずセリフでキャラを説明しちゃってるのがマズい。「好きなものは女の子、嫌いなものは働くこと」って最初に説明しちゃって、その後の芝居がすべてその後づけみたいになっちゃってるんですよね。働くのが嫌い「だから」何もしないでゴロゴロしてたり、女好き「だから」カルラを一目見て声掛けちゃったり・・・。実際「働くのが嫌い」だからってゴロゴロしてばっかりってことないだろ!私の友人の30代半ば定職経験ゼロの男性は毎日アクティブにパチスロ行ったり映画行ったりしてますよ(笑)。私だって好きで働いてるわけじゃないしお前ら(錦戸をはじめとする男子諸君)にお金がかかるから止むを得んのだよ!ぜいぜい。あ、思わず話が脱線。そこまで「好きなものは女の子」って強調したいなら巫女さん(ロンダ)にも色目ぐらい使えっつのな!「ミステリアスな雰囲気の女性もええな〜」とか何とか言って(笑)。 セリフはなくても視線で舐め回すとかね!あんな薄着のマブ女子に目がいくのは男子として普通のことだし、特に「女好き」アピールって程では…という感じ。


★自分のセリフの点と点の間の芝居がなー…うーん。ドラマだと良いんですけどね。「SHOCK」の時は亮たんはやれば出来る子☆って感動したんですが(笑)。そのあたりはやっさん上手だな〜と思いました。コレキヨも良かったけど(即興クラシックのシーンには毎回癒されました)マルは前回が素晴らしすぎたのでね。今回はやっさんに軍配をあげたいなと(笑)。シマリン(すばる)もキャワ☆なんだけど実際周囲にいたらイラつくかも…とリアルに思わせるあたり上手い事キャラ作っていたと言えるのかも(笑)。劇中歌良かったなー。今回↓にも書いてますけど錦戸劇中歌といいテーマソングといい曲は良いですよね。使いまわしも多いけど(笑)。


★良かったところも書かなければ。やっさんのバナナを食べさせてあげるところはいつも可愛いです。微笑ましいわ〜!「錦戸亮にバナナ」って「黄門に印籠」みたいな小道具ぶりにも笑いましたけど(笑)。どうせならブランコにも乗ればいいのに…。やったのかやってないのかBまでなのか(回によって「1回だけ」「やってない」「Bまで」他、いろんなパターンに変えてるみたいですな)…疑惑の夜の「疑惑のラブソング(勝手に付けました)」も良かったです!最近錦戸ソロはダンサブルな曲が多かったので久々にこういうしっとり目の雰囲気良いですわ。ウットリ…*:.。.:*・゜゜・なところでおもむろにカルラが絡んできますけどね(笑)。「めっちゃ可愛い!名前なんていうんですか」「カルラ」ぐらいしか会話してない男とその後いきなりヤッちゃってたんならカルラは相当な尻軽ですね。きっと島にはたくさんケンの兄弟が…(あらいやだお下品☆)。まぁ、錦戸が相手だったら当然私もヤります!(断言)


★言及するのを敢えて避けていたわけではないんですが、今回の裏主役(一応主役はシュンジで、彼の成長ストーリーだと理解してますが合ってます?)トクマこと村上さん!うん、よく頑張ってたと思いますよ!キャラ作りのアプローチが正解だったのかどうかは別として…。以前、多重人格の人のドキュメンタリーをテレビで見た事があるのですが、実際にはあんなに音きっかけでリモコンON/OFFにはなりませんよネ(当たり前)!あれは二重人格というよりラリッて別次元にトリップした人、もしくは悪霊に憑依された人のようでした・・・。トクマ@憑依が花道を通って行った時も「め、目を合わせてはいけない!乗り移られる!」と恐ろしくてブルブル震えていました。一番恐ろしかったのはトクマ崩壊シーン(クライマックスの一人舞台)でON/OFFが狂ったように続き、しまいには正座で仰向けにバタン、と倒れるあそこのシーンですよ!エクソシストの首回転を彷彿とさせてました。ほんとにホラーです。ホットヨガであのポーズやらされたけど非常に苦手なんですよねアレ。村上さん身体柔らかいなぁと感心…している場合じゃないんですけど(笑)。最前列で見た回があったんですが、あの戦慄のシーンはホントおしっこチビるかと思いました(笑)。きっとホラー映画関係者があの村上さんの芝居を観ていたならオファーが殺到するに違いありません…。


★みんな、トクマ@憑依にぼろくそに言われて「本当のこと言われちゃった…」ってしょんぼりした表情してますが、しょんぼりする前に!気がつけよ!目の前にいる男(トクマ)は明らかにお・か・し・い!


★そこでますます深まる謎が「コウムラって何者?」ってことですよ!ヘタレな若者が嫌いでそんなクズどもをこれまで何度となく船に乗せて根性を叩き直して来られたコウムラ兄やん。その費用は?もしやどっかのスーパー御曹司?ちょっとやそっとの道楽じゃ〜できませんよネ。しかしながらコウムラさんは財力・ボランティア精神に満ち溢れているというだけでなく、悪霊払い…もとい、ものすごいカウンセリング能力の持ち主でもあったんですネ〜。だってそれまでトクマを生暖かい笑顔で見守り続けていたとはいえ、たったあれだけの問答で
「お前の中の悪を受け入れるんや〜〜〜!」「俺を返せ〜〜〜!」
ハイ、二重人格完治しましたよ〜〜〜、チャンチャン!みたいな…

・・・・・・・・・アーーリーーエーーナーーイーーー!!


★コウムラってばさぁ「こんな気持ちは初めてなんや…あいつら日に日にたくましくなりやがって…」とかまぶしい顔して言っちゃってるし。トクマがすっかり壊れかけのRadio状態で緊迫した雰囲気なのに「俺?俺はコウムラ」なんて面きりで自己紹介しちゃってるし。ぷぷぷ。結構コウムラってお茶目さん?ラスト、船上でケン(錦戸)が言ってる「一番成長したのは、コウムラさんなんじゃないんですか?」っていうセリフもとっても謎、謎、謎過ぎます!「スーパー御曹司なだけじゃなく悪魔祓い…じゃなかったスーパーカウンセラー能力まで身に付けちゃって☆」とかそういう意味なのかナ?うおおおーーーー、考えれば考えるほどしょっぱい気持ちで胸がいっぱいにーーーーー!!!(会社のビルの最上階から非常階段を駆け降りる勢いで)


★書けば書くほど切ない気持ちが込み上げるのでもうそろそろよしておこうかなとは思うんですが、シュンジ一家(コウダ家)についても謎がたくさん・・・。島に流れ着いて白々しい自己紹介を繰り広げていたときにコウムラが「ユウキは違う父親の子だから強いんかもな!」と言っていたような気がするんですが空耳?時系列的に考えてみると

シュンジ兄とシュンジ、シュンジ父+シュンジ母の間に生まれる

シュンジ兄とシュンジ父、船で冒険に出たきり遭難、島に漂流

シュンジ父、あっさり日本に帰るのを諦めて現地の女性(カルラ母)とくっつく(謎:兄はどうした?)

シュンジ母、夫の帰りを諦めて再婚、ユウキ生まれる


かなと思ったんですが、でもそうするとユウキはシュンジ父の息子ではないということになるのでカルラと血のつながりはないのでは???背中のあざは全く関係ないのでは?単にケンが「俺、カルラの背中見ちゃった関係やでウヒヒヒ」とシュンジにアピールしたかっただけ?

しかし別のシーンではトクマがユウキのことを「腹違いの弟」と言っているんですよね。父親が違うなら「種違い」の間違いでは?それともシュンジ父&兄が旅に出たとき既にシュンジ母はユウキを身ごもっていた?だとすると腹違いでも種違いでもなんでもない普通の兄弟ですよね・・・うーん、わからん。そして家族を捨てて日本に帰るのを諦めちゃった(そのわりに彼らは簡単に日本に帰ってますよね・・・)シュンジ父と一緒に遭難したはずの兄の存在は?どうせなら島の戦士の中に「俺がお前の兄貴や!見忘れたか!」とかそんな人がいても良かったのでは(笑)。どうせここまで破綻してる話だし(ホホホ)。桐山あたり。シュンジの兄が桐山って無茶かな?けどすばるの弟が桐山っていう設定より(サマスト)まだいいかな…と思いました(笑)。
父は何処か別の島に行っちゃったんでしたっけ。兄も一緒について行ったんでしょうかね。とすると父はカルラを作るだけ作ってヤリ逃げしたってこと!?スミマセン、どうしてもシモ関係のことばかりが気になります。


★「日本に帰れないとわかった親父は」と言っているし島の人達の名前も横文字だから海外の島なの?と思いきやネットは繋がる環境?(FOMAの海外ローミング対応機ならそれも可能?コレキヨやるな・・・)「島の伝統的な民族衣装です」ってプレゼントされた衣装を最後に着て航海に出ますが、この衣装・・・・・・間違ったパリコレみたいです。しかもケン(錦戸)の背中に思いっきり「GE」という文字を発見しました…英語圏の島…?でも日本語・・・「太鼓のリズムで会話をする人々がいると聞いたことがある(by コウムラ)」って今思えば一体何の伏線だったの???


★…私ったら今回の感想「?」「!」多すぎですね(笑)。だって謎だらけなんですもん。誰も脚本の推敲してなさそうな感じよね。「ジャニ舞台だからいいでしょ」ってまたそんな感じとも違う・・・「ジャニーズだからって一括りにされない俺たちだけの個性を出そうぜ!」と練りに練っていろんな要素を盛り込んだ結果、ストーリーがとっ散らかってこんがらがって空周りしちゃったねーアハハーみたいな(泣)。一応シュンジの成長がメインのテーマなんだろうとは思うけど他にもラブ要素だの自分探し要素だのオカルト要素(これ違う)など欲張り過ぎ!こんなところで無駄にサービスしなくても良いと思います・・・。まだ「サマーストーム」の方が話がすっきりしてただけ良かったな…。



というわけで私の関ジャニ∞サマースペシャル歴代ランキングは
1. DOUTON BOYS
2. マジカルサマー
3. ANOTHER
4. サマーストーム
5. Another's "ANOTHER"

に決定いたしました!パチパチパチパチ・・・・・・ 



去年のマジサマが良かっただけになー。先日読んだ「モンキー・パトロール 7 (Feelコミックス)」に書いてあったけど、
「不況で生活レベルを下げる場合、たとえば10万円で生活するとして、ずっと月10万円だった人より月15万円の人が10万に落とす方が苦しく辛いらしい」
そうです。これを読んだときまさしく「これだ!」と思いました(笑)。なので今回が初サマスペの方には「あー、こんなもんなんだ〜」思われてしまうかもしれませんが……いや、そう思われてしまうのも嫌だなー。むむ・・・。かなりコテンパンに書いてしまった気がしますけど、いいものを作りたいっていう意気込みや表現する力は絶対他のグループに負けないものを持ってると思うんですよ。だからこそ残念だなぁと思いました。


またね、最後の曲が「サムライブルース」っていうのもなぁ。この曲自体はめちゃめちゃ好きなんですけど(今でも毎日のように鼻歌歌ってるし)MC→座った状態でしっとり聴いてカーテンコールで終了、っていうのが、ワーッと発散する隙を与えず終わってしまうというか…このやり場のない気持ちを何処へぶつけたらいいのか?って感じですよ(笑)。夏なんだからやっぱりパーッとはじけて終了したいですね。


と、そんな感じで終了した今年の夏なのでした。大阪から東京に戻ったらもう晩夏、秋の気配すらしましたよ…私の心に秋風が吹いたのかもしれませんねフフフ…。


<おしまい>