社内大奥

私の会社は魑魅魍魎だらけです。
(ま、愚痴なんで隠しときますね)


うちの会社の花形製品部門には、2人の女性キャリア職がいます。仮に1人はW子さん。彼女はキツい物言いが有名で、わたくしも初めて会った瞬間に「この人に逆らったらこの会社での命はないだろう」と思いました。例えるなら大奥総取締のような人。とにかく全てを把握していなければ気がすまない。でも、一方で面倒見はよく、上の人に対してもガンガンと下の子をかばってあげたりしています。私は嫌いじゃない。単に誤解されやすい人かなーと思ったり。
そしてもう1人はH子さん。彼女は何を隠そう元社長の愛人。*1 わたくし彼女と同じオフィスで仕事をして4年は経ちますが、普段全く言葉を交わしたことなし。すれ違っても目も合わせてくれません。当然挨拶なんかしても返してくれません(なので、こちらからするのをいつからかやめてしまいました)。私のような秘書職や事務職なんて底辺、と思って見下されているのがひしひしと伝わります。しかも元社長の愛人ですからプライドもエベレスト並みに高いです(この表現古!)。社長の恩恵で以前はオヤジ達にちやほやされていましたが、社長の退任後社長の息のかかったオヤジたちは次々に身を持ち崩して転職やら懲戒免職やらで消えていきました。

前置きが長ごうございましたわね。ホホホ。そして今回私の怒り話に登場するのは後述のHさんです。夜、そろそろ帰宅しようかなーと思っているところにH子さんが私のデスクに向かって歩いてくるではありませんか。何事?と思いきや、彼女の部門長のところに来客があるが、彼の秘書が退社してしまったので代わりに「お茶を出せ」と・・・・・・。私は10秒ぐらい硬直してしまいました。はぁ?普段すこぶる感じ悪く目も合わさない奴からなんで私がお茶入れろと言われなきゃいけないわけ?お前自分の都合のいいときばっかりなんだな。しかも管轄外。フロアをみるとW子さんのアシスタントの女性(H子さんと同じ部門)は残っています。その子にいえばいいのに言えないのは、H子さんが以前W子さんに業務上のいびりを受けていたからなんですけど・・・・・・。
プラスH子さんの見下した態度に(人に物を頼むときですら)怒りに震えつつも「はい」とだけ答えてやけっぱちでお茶出しを終えた私。お茶出しそのものはいいんです、お茶ぐらい出しますよ、管轄外でも。たぶんH子さんじゃなければ、例えばW子さんの依頼だったらきっと快く受けたと思う。だってちゃんといつも挨拶してくれるし。以前も彼女に何か質問されてわかる範囲で答えたら、何度も「ありがとう」と言ってくれた。
そういうことですよ。案の定、H子さんは翌日すれ違ったときもバツ悪そうにコソコソと顔を伏せて、私と目を合わそうとしませんでした。「てめぇ挨拶もなしかよ!つーかありがとうの言い方もしらねぇのかよ?」と私が心の中で悪態をついたのは言うまでもありません。脳内で高慢ちきなH子をヒーヒー言わせる妄想をして、ちょっと心の平穏を取り戻しました。H子さんは陰のあるタイプの美人なので(ザ・愛人タイプ)SMで見かけるブタ鼻にして辱めるやつ、ああいうのがきっと似合うと思うのです。鼻っ柱をへし折って恥ずかしい思いをさせて泣かせてみたい。許しを請わせたい。ぐひひひひ。あ、ちょっと妄想がエロ方面に脱線。

普段感じ悪くしていると、いざ自分が困ったときに誰も助けてくれません。実際、二度と私はH子の依頼を受けないでしょう。私はそうならないように気をつけよう、と思いました。自分の都合のいいときばっかりいい顔をする人間、人に何かをしてもらってもありがとうが言えない人間は、たとえ元社長からもらったカルティエの時計を見につけていようがレベルとして下の下です。そんな低俗な人間にならないよう、精進していきたいと思いました。人の振り見て我が振り直します!

*1:元・愛人なのではなく元社長、の愛人。元社長は現在たぶん誰もが知ってる会社のトップ