ツ、イ、ラ、ク

ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)
お風呂の友としてちまちま読んでいてやっと完読。ああ、最後はなんだかいい感じで終わってよかったなぁ。ドロドロになって終わるのかと途中ドキドキしてしまった。この小説読み返していると子供時代の匂いが蘇ってくるよう。教室の、床のにおいとか下駄箱のにおいとか体育倉庫のにおいとか。朝早くに登校して好きな男の子の机に座ってみたりとかね。そして私は群れられない子供だったなぁとしみじみ思い出してしまった。「どうして○○ちゃんあたし達と一緒にトイレ行かないの?」と聞かれてしまうような、そして聞かれている意味がわからない(あるいはわかっていながら、気持ち悪くて従えない)ような子供だった。群れられればもっと楽な生き方をこれまでも出来ていたのかもしれないなぁとは思うけど、群れられなかった自分が今の年齢になってようやく好きになってきた。


実は私、ずっと前に姫野先生からファンレターのお返事をもらったことがあります…(笑)。