大人の階段もう一歩

書こうかどうしようか迷ったのですが(諸般の事情で)以前ここで予告していたので書くことにしました。ワタクシこの夏、子宮がん、乳がん検診に続きHIVウィルス抗体検査を受けて参りましたッ・・・!


流れを簡単に書くと、2週間ほど前に電話予約→当日保険所へ→検査前のカウンセリング、同意確認→血液採取→約3時間後に再び保健所へ、検査通知及びカウンセリングという感じです。その間、完全に匿名です。電話予約の時に大まかな年齢だけ聞かれます。
休日なので保健所に入るときに警備の窓口に合言葉を伝えるのですが、これが結構恥ずかしい!これって警備の人にはバレバレじゃんね・・・そして受付までの道のりの至る処にこの合言葉が貼ってある(笑)。受付IDを伝えて待合室へ。飲み物やちょっとしたおやつ、雑誌が用意されています。そして受ける人全員が壁に向かって座るようにイス配置。互いに顔が見えないように配慮されているのねぇー。事前のカウンセリングのお姉さんはすごくフレンドリーな方でした。HIVウィルスやAIDS発病についての説明、医療についてなど。わたしSATCのサマンサが検査受けたときに聞かれていたような「経験人数」「避妊方法」とかそんなツッコんだことを訊かれるかと思っていたのに全然訊かれませんでした。訊かれてもなんだしねぇ。


検査が終わって、戻り時間を確認して一旦外へ。お昼前だったので食事して待つことにしました。近くに私の好きなフレンチビストロがあるのでそこへ。この日はイワシのマリネと豚ロースのマスタードソース、デザートに桃のゼリーをいただきました。同行の友人某はデザートにフレンチトーストを注文。私よりもナーバスになっていたくせに見た目ハンバーグみたいな(下記の写真参照)ガッツリしたものを頼んでいました(笑)。話題はいつものようにラブ話や会社の同僚話、そんな感じだったんですけどなんとなーく心にさす黒い影・・・。そうなんです。元々受けようと思ったきっかけも「一度受けとくかー」的な軽い感じであったし、なんのかんの言って「自分はシロだろう」という根拠のない安心があったんですよね。でも、ほんとこれって根拠がないということが検査前夜になってジワジワと・・・。だって、これまで100%パーフェクトな避妊をしてきたとは言えないし(ほら、うっかり安全日だから・・・とかあるじゃないですか)そのときは妊娠していない=セーフ、であったけど、ウィルスに関してセーフであるかどうかなんて検査をしなければわからないわけだし。相手に関しても「この人は大丈夫」って人はいなかったわけですからね検査を受けていない限りは・・・。と、その他ここには書けないような疑惑やらなんやらでモヤモヤとしていたわけです。経験人数やら回数なんていうのは関係ないと思うんで「私だけは大丈夫」っていうのは本当に根拠がない確信なわけですよ。


3時間後、残暑の日差しが照りつける中を重い足取りで再び保健所へ。検査前の、何かの公開録画にでも来ましたよーぐらいの軽い気持ちとはうってかわってどんよりです。またあのサブい合言葉を伝えて中へ。待合室で待つことしばし、自分のIDが呼ばれました。
検査結果通知とカウンセリングは齢50〜60ぐらいのおっちゃんでした。お姉さんじゃないのか・・・と少々緊張しながら個室へ。「今回は何で受けようと思ったんですか?あの日のあのことが不安で・・・という感じ?それとも一度受けておこうという感じ?」など、「え、それって下手するとちょっとセクハラじゃないかい?」というスレスレの質問が。でもまぁこの検査の性格からしてまっとうな質問ですよね、ごめん、おっちゃん。このおっちゃん、見た目がエロっぽいので(失礼)かなり損していると思われます。そしていよいよ検査結果・・・おもむろにおっちゃんは封筒の封を開けると一瞬のタメの間もなく私の目の前にバーンと・・・ええっ、もうひと呼吸置いてくれよ、心の準備が出来てないよ!!!と思ったんですが、通知書には「陰性」に○が・・・・・・・・。
ああああ、し、シロだった!!!良かった・・・・・・・・・。
(この後しばらくおっちゃんの話が続きますが、正直ボーッとしてあんまり頭に入ってません)えーっと、クマと犬の人形を使ってあんな形やこんな形にしてウィルス感染についての説明、あとは女性用コンドームの使い方などを説明してくれました。おっちゃんによると、当日のうちに検査結果がわかるところ、こうやって事前事後のカウンセリングをやってくれるところは多くないそうです。確かに、この3時間でもかなり悶々としちゃったのにこれが1週間続くと思うと・・・。お土産に女性用コンドームのサンプルと、普通のコンドームをもらって保健所を後にしました。

2人ともシロだったので晴れ晴れとした気持ちで近くの日本茶カフェへ。・・・なんですけど、友人はまだ緊張が解けないのか「胃が痛い」とずっと言っていました。フレンチトーストの食べすぎでは・・・とちょっと思いましたが、まぁとにかくお互い良かったです!
カウンセリングの時に「検査を受けたことや結果について話す相手はよく選ぶように云々」ということを言われたのですが(同行した友人にも言う義務はない、とのこと)ここを見ている方で直接私を知っている方というのはごく限られていますので「検査ってこういう感じなんですよ」という参考になればと思い書くことに致しました。受けるか受けないかはあくまで個人の問題なので、一概に「受けたほうがいいよ」とは言えないですが。最後のアンケートにも「知人友人に検査を勧めるか」という項目があったのだけど、「わからない」にチェックをしました。自分のパートナーには・・・どうかなー、勧めにくいけど・・・でも受けてほしいのは本音でしょうね。そういったこともきちんと話せる信頼関係を築ける人だといいですよね。

その後、私は別の友人と夕食の約束をしていたので恵比寿へ向かったのですが、なんとそこでも超タイムリーな話題が待ち受けていたのでした・・・・・・!!!(続く)


左からいわしのマリネ、桃のゼリー、友人が食べたハンバーグのようなフレンチトーストと検査後に寄った日本茶カフェにて。